私は、ローコスト系ハウスメーカーで約3年前にマイホームを建てました。
始めは大手ハウスメーカーでも検討していたのですが、結果的には記事のタイトルにあるように、ローコストメーカーで建てて正解だったな~、と思っております。
もちろん私個人がそう思っているだけで、すべての人にこれが当てはまるわけではありません。
例えば、世帯年収が何千万円もあって、お金に余裕のある暮らしをしている方には、当てはまりません。家に相当な費用を掛けても余裕があるでしょうから・・・
しかし現実にはそんな方は一握りです。
大多数の方は私のように普通の会社員で、それほどお金に余裕があるわけではないと思います。
しかし、マイホームは欲しい・・・
そんな方には、ローコストメーカーを選択しの一つとして加えてみるのはどうでしょう?
本記事では、私が無理をせずローコストメーカーで家を建てて良かったと感じるところをご紹介します。
- 大手ハウスメーカーとローコスト系ハウスメーカーでは、どのくらいの値段差がある?
- ローコストメーカーは安かろう悪かろう?
- ローコストメーカーで建てるメリット
- 投資に費用を回すことが出来る
- ローコストメーカーで建ててデメリットだと感じたところ
- まとめ
大手ハウスメーカーとローコスト系ハウスメーカーでは、どのくらいの値段差がある?
例えとして、35坪の家を建てる場合で考えてみましょう。
大手ハウスメーカーは、メーカーによっても変わりますが、大体坪単価が80万円以上といわれています。
すると35坪の家を建てると、約2800万円となります。
それに対してローコストメーカーでは、坪単価は50万円程度です。
35坪の家で約1750万円です。
ということは、大手ハウスメーカーとローコストメーカーでは、同じ規模の家を建てても約1000万円ほどの差が出ることになります。
ローコストメーカーは安かろう悪かろう?
1000万円も価格が違うんだから、ローコストメーカーは安かろう悪かろうでしょ?
私も家づくりを始めた当初はそう思っていました。
もちろん、大手ハウスメーカーとローコスト系ハウスメーカーで違いがないとは言いません。当たり前です。1000万円も価格差があるんですから。
しかし実際には、1000万円分の住宅性能に差があるわけではないんです。
現在は、ローコスト系ハウスメーカーは様々な企業努力でコストカットを実現して、耐震性や断熱性も高く、内装にもこだわった家が建てられるようになっています。
その証拠に、最近の着工棟数ランキングを見て頂けると分かるかと思われます。
ローコスト系ハウスメーカーの代表格といえば「タマホーム」です。
そのタマホームは、最近では年間1万棟以上の着工棟数があり、ハウスメーカーの着工棟数ランキングで、第3位の位置につけています。
なんと、あの積水ハウスを上回っているのです!
1位:一条工務店
2位:プライムライフテクノロジーズ
3位:タマホーム
4位:積水ハウス
それだけ今、ローコストメーカーが選ばれているということになります。
これは、ローコストといえでも性能が上がってきているというのが、ひとつの要因ではないかと思われます。
ローコストメーカーで建てるメリット
こだわりたい箇所にお金を掛けることが出来る
私の場合、予算的に大手ハウスメーカーで建てると、坪数も小さく、そのメーカーの標準設備でしか建てられませんでした。
それが、ローコストメーカーにすることで坪数も大きくなり、採用したいオプションのほとんどを採用することが出来ました。
また、忘れがちなのが外構費用です。
土地にもよりますが、外構って結構費用が掛かります。
ですが、家の見た目の重要な部分なので、しっかり費用を掛けたいですよね!
私はローコストメーカーで建てたことで、外構まで無事にしっかり費用を掛けることが出来ました。
生活に余裕が出来る
旅行もたくさんして、月に何度も外食へ出かけ、趣味にもお金を使い、高級な家に住みたい・・・
どれも願望ですが、実際に全てを叶えられる方は残念ながらほとんどいません。
しかし、家づくりを大手ハウスメーカーからローコストメーカーへ変更するだけで、その他の願望はみたすことが出来るかもしれません。
リスクに対応できる
私は家を買うということは、大きなリスクを負う行為だと思います。
特に共働きありきで、住宅ローンを考える方は少し考えてみて下さい。
本当に35年間夫婦揃って働き続けることが出来ますか?
ハウスメーカーの営業マンは、値段の高い家を売りたいので、
「みなさんペアローンで組まれていいますよ~」
と、夫婦でローンを組めば大丈夫かのように勧めてきます。
しかし極端なことを言えば、明日交通事故にあって、今と同じ仕事が出来なくなってしまうかもしれません。
病気になるかもしれません。
もしくは、仕事より子供のことを優先したくなるかもしれません。
高い住宅ローン残債があると、そういった変化に対応出来なくなってしまいます。
未来のことは誰にも分かりません。
分からないから、35年間という長期に渡って過度なリスクはとらないほうが良いと思っています。
私は、夫婦どちらか片方が働けなくなっても、何とか死なずに生活していけるくらいのローンを組むのが理想だと思います。
住宅ローン金利の上昇にも有利
2023年6月現在、日銀は金融緩和を続けており、低い金利で住宅ローンを借りることが出来ています。
特に変動金利は歴史的な低金利を維持しているため、変動金利を選ぶ方が7割ともいわれています。
私も変動金利で借りています。
しかし、この日銀の金融緩和政策もいつまで続くか分かりません。
35年間この低金利状態が続く可能性は低いとされており、いつかは金利が上昇すると言われています。
金利が上昇する局面になったとき、当然ですがローン残高が大きいと、それだけダメージを受けることになってしまいます。
人によっては、住宅ローン破綻となってしまう方もいるかもしれません。
ローコスト住宅で少ないローンを組んでいれば、金利が上昇しても大きなダメージを受けずに済みます。
固定金利や金利が上昇しなかった場合でもお得に
仮に35年間金利が変わらなかった場合も、借入額が少ないとお得です。
大手ハウスメーカーで建てて、5000万円を金利0.7%で35年間借りた場合、単純計算で利息分は約638万円支払っています。
これがローコストメーカーで1000万円低い4000万円の借入だった場合、利息分の支払いは約451万円です。
ローコストメーカーで建てると、35年間で支払う利息分だけでも120万円以上お得になります。
投資に費用を回すことが出来る
毎月の住宅ローンの支払いにカツカツな状態では、とても投資にまで費用が回せません。
私は大手ハウスメーカーを辞めて、ローコストメーカーにすることで予算が1000万円安くなりました。
借入額が1000万円少なくなると、毎月の支払額が約3万円安くなります。
その浮いた3万円を投資信託で35年間運用したらどうなるでしょうか?
仮に利回り5%で運用したと仮定すると、35年後には3371万円になります。
これまでの30年間では、全世界株式の利回りは約7%だったので、決してこの利回り5%というのは、無理な数字ではありません。
そう考えると、大手ハウスメーカーからローコストメーカーに変更すると、瞬間的には1000万円の差ですが、35年間で考えると3000万円の差があるといえるのです。
ローコストメーカーで建ててデメリットだと感じたところ
ローコストメーカーで建てたメリットを上記しましたが、デメリットだと感じた部分もあります。
施主が家づくりを考えなければ、良い家が建たない!
ローコストメーカーが安く家を建てられる理由の一つが、人件費の削減です。
大手ハウスメーカーの場合は、一人の顧客に対して営業、建築士、インテリアコーディネーターなど、多くの人が関わって打合せをすることが出来ます。
これは、じっくり提案を聞きながら家づくりを出来るメリットです。
しかし、全て人件費のコストがかかっています。当然、その分価格に転嫁されているのです。
ローコストメーカーは、一人の営業が多くの顧客に対応し、打ちあわせの大部分も担当することになります。
そうすることで人件費が抑えられ、価格も低く設定することが出来ています。
当然そのデメリットとして、メーカー側からの提案力は低くなってしまいます。
ですので、私はローコストメーカーで契約して納得した家を建てるために必要なこととして、施主がしっかり家づくりについて調べたり考えたりしながら打合せをすることが大切だと思っています。
ローコストメーカーに、全ておまかせしようという考えでは、ごくごく一般的な家となってしまいます。それが、良くいわれる「規格住宅みたい」ということになってしまうのです。
ローコストメーカーでも、実際には自由設計が出来るのですが、提案力は低いためそうなってしまいます。
今はネットで調べれば、なんでも出てくる時代です。
SNSも家づくりにかなり役に立ちます。
私たちも大変ではありましたが、ネットやSNSを駆使して自分たちの理想に近づけるように努力しましたので、ローコストメーカーでも大満足な家を建てることが出来たと思っています。
まとめ
私たちは、大手ハウスメーカーからローコストメーカーへと変更したことで、結果的に大正解でした。
もちろん、この選択は全ての人に当てはまるとは思っていません。
人によって価値観は様々ですから。
しかし、多くの選択肢の中から選ぶことが重要です。
是非これから家づくりをされる方や、今現在一つしかハウスメーカーを考えていないという方は、他の選択肢も考えてみて下さい。
きっと後悔のない家づくりとなると思います。
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